店舗デザイン

弊社での業務内容で店舗デザインや、展示会ブースデザインなどもありますが、今年6月に羽田空港第2ターミナルへ出店するハンバーガーショップ「自由が丘バーガー」を手がけさせていただきました。店舗プロデュースからの仕事で、現在営業中の店舗が撤退してから準備になります。準備期間が短く、アイテムも多く、工事業者さんとの用意も大変煩雑な仕事のひとつです。
店舗のデザインで注意しなければならないことは、オーナーさんは目を引く奇抜な物を好む傾向がありますが、一番重要な要素は、店舗へお客様を誘導することです。歩行者(見込み顧客)が何を注目して、どの様な順序で情報を欲しがっているのかを理解する事です。コリントゲーム、パチンコのご先祖様とも言われていますが、子供の頃作った方も多いのでは無いでしょうか。釘を台に打ち付けて、上からボールを転がして釘にぶつかりながら、ポケットへ誘導するゲームです。それと同じ要領で、ユーザーを視覚的に店舗内へうまく誘導できれば成功です。
遠くから看板を見つけて詳細な金額や情報を与えられてもその段階では必要が無いのです。まずは意識をキャッチして、購入の選択肢の一つとしてイメージ付けをさせます。一度通り過ぎる事もあるかも知れません。その時にこの様なお店だったと明確な印象を与えたいのです。1本目の釘ですね。次に2本目の釘で囲い込んで外に出さないように情報を与えます。次にカウンターに来るまでに段々情報量が多くなってきます。この様に台上のボールが釘に当たりながら、ゴールに呼び込むようなイメージです。そして最後にカウンターで注文するときは、逆に情報を絞ります。ここで何を頼んで良いか迷わせてしまわないように、これがお得だ!これが欲しい!と感じさせます。バナー(旗広告)から、カウンターメニューまでの一連の流れを作る事が重要です。しかし、どんな広告や戦略より、お客様に提供出来る物が「美味しい」物であればそれに勝る物はありません。羽田空港第2ターミナルへお越しの際は是非「自由が丘バーガー」へお立ち寄りください。