1-05 広告の予算算出方法

導入基礎編-04
広告を作る際、基本的に広告代理店が主な窓口になります。広告代理店などと聞くと敷居が高く尻込みしそうですが、他にも色々な専門分野、専門家がいます。しかし、広告や宣伝の専門家を探す前にまずは予算です。予算によって依頼先が変わるからです。その予算を削減するためにも、まずはご自分で動いてみることをお勧めいたします。
では、予算の算出方法の一例を挙げてみます。中規模のコンサートの告知用ちらしとポスターを例に取ってみると分かりやすいでしょうか。
必要な物は会場使用料、人件費、出演者のギャランティそして広告費です。広告は販促用のチラシ1.000部と少し大きめのポスター2枚の制作を考えてみます。他にチケットの印刷、当日のプログラムなどが有りますね。
広告費は売上全体の2〜5%程度、新規開業や高額商品に着いては5〜10%程度が無難なラインと考えると良いでしょう。
すると、コンサートの収入は協賛が付くとしても、客席数300席x入場料3,000円で売上は90万円に過ぎません。その5%としても4万5千円です。すると外部に依頼することは出来ないレベルと分かるでしょう。協賛、協力、スポンサー等の契約が取れればそれもプラスします。20〜50万円とすると110〜140万円の総売上高です。しかし、全席埋まるとは考えにくいですし、招待客の分を割り引かなくてはなりません。実際にはグッズやCDの売り上げなど別の売り上げも見込めるのも確かですが、ここは荒っぽい数字で最低の見込みで110万円と考えると5〜10%と頑張って大きく計算しても55,000円〜110,000円まででしょう。
このように先に金額の予想が立つケースは広告の予算が出しやすいでしょうが、中々その様には行かない事の方が多いのが現実です。見込み総売上の計算が出来たら5%程度を予算に当ててそれに合った広告物を作成してくれる所を探して見るのが良いでしょう。まずは、予算の算出をしっかりする事が大事です。


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