広告資料館 2013年5月

2013年5月 西武デパート渋谷店 「おいしさ月末の市」

今月も引き続き折り込みの質量共に豊富なことを感じます。最近はデパートの折り込みに力を感じます。少し前はデパートの折り込みは伊勢丹が孤軍奮闘で、それ以外のデパートは少し力なく、傍観を決め込んでいるかのようでした。この所、高島屋、西武、東武などのデパートの頑張りが目立って来ています。
今月は渋谷西武デパートの折り込みです。広告やエディトリアル(誌面編集)での写真の扱い方は「角版」と「抜き版」が有ります。今回の折り込みに使われている写真は全て角版で構成されています。角版写真を上手く使うコツはメインを決めて、大きく使いその他を従属物として一体にして使う方法、トリミングして写真の一部を大きくクローズアップする方法、角版を傾けてリズムを作るなどのいくつかありますが、今月の西武デパートの折り込みはメインの角版の左右を切っています。先に挙げたメインを大きくとトリミングを使った見本の様な広告です。ただ、真上から見た皿の影がキャッチコピーの視認性を落とし、全体を暗くしていることに気が付きます。写真のレタッチ不足か、撮影の指示をしたディレクターが完成形を意識していなかったのか、この部分だけが残念です。



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