広告資料館 2013年7月

2013年7月  ライフ「土用の丑の日

今月の折り込みで目立ったカテゴリーはスーパー、デパートの食品関連「うなぎ」の折り込みです。スーパー関連の折り込みは、この資料館で扱っているジャンルと少し異なり、毎日大量に折り込まれている割には取り上げる回数は極端に少ない傾向にあります。今月はスーパーマーケット「ライフ」の折り込み広告です。しかしこの所、ウナギが絶滅の危機にあるとニュースで毎日伝えていて、街のうなぎ屋さんは提供するウナギの入手が困難で価格が高騰、廃業まで視野に置いたインタビューが流れています。その現実と全く別世界の出来事の様なこの折り込みは一体何なのでしょう。「ウナギ」「うなぎ」「鰻」づくしです。


今回は久しぶりの「広告視線誘導理論」です。今回取り上げた4点全部うなぎ特集ですが、何処が違うか視線誘導理論で検証してみたいと思います。メインビジュアル(アイキャッチ)①が中央に置かれ、炭火が下から、上には煙があがり、シズル感上々です。次に「うなぎ」②の手書き文字風のキャッチコピーが縦書きであり、上から下に視線を誘導します。視線は左の文章を探しますので、③で上手く受けています。くるっと回って下のコピー④へ繋ぎ、さらに下の商品詳細へ誘導しています。どうですか、下3点それぞれ目的があって製作されているのですが、上手く消費者を目的の場所へ誘導している上質な例です。

Dezapla.com広告資料館はこちら→

※視線誘導論理は売り上げや効果を保証する物ではありません。